2025.12.5
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パソコンをつくろう!(パソコン自作のすすめ)
組み立てキットを使って自作に挑戦!

[第369回]



●Windows98SEのハードディスクは容量制限があった!

Windows10のサポートが終ってしまってWindows11に行くべきかそれともLinuxかなんて話題がネット上を賑わせているといいますのに今どきWindows98SEの話題など時代錯誤というべきでありましょう。
ですけれど。
毎々書いておりますように私のところではWindows98SEはまだ現役なのです。
さすがにちょっとくたびれてはきましたけれどそれでも結構役に立っております。
これもまた時々書いておりますが当ホームページは私の備忘録も兼ねておりますので時にはこうして時代に合わないことを書いたりいたします。

それで。
ここ数日ハードディスクの整理をするついでにWindows98SEのバックアップをとっておこうとしましたら奇怪な現象が発生したのであります。
ま。
私の作業場には物の怪が棲みついておるようでありましてときどき悪さをするのです。
何がおかしいかと言いますと念のためにということでクローンを作成したところ元のディスクはちゃんと普通にWindows98SEが起動するというのに作成したクローンはそもそもWindows以前にROM BIOSが認識してくれません。
右がフツーにWindows98SEが起動する2.5”HDDです。
左は全く認識すらしてくれない2.5”HDDです。



どちらも中古ですけれどれっきとしたメーカー品です。
右は東芝製500GBでそこに貼ってあるメモからもわかるように[第348回]で作業をしたものです。
もう5ヶ月も前のことになってしまいました。
Windows98SEそれ自体は問題なく動作しているのですがLINUXがらみでネットワークの構築をしようとあれこれいじくっているうちにネットワークにログインできなくなってしまいました。
ネットワーク上のほかのコンピュータからは見えていますしこの98SEのフォルダにアクセスもできています。
ですから実質的に特に支障はないのですがログインできないにもかかわらず毎回起動するたびにログインを求められるのがいささか面倒であります。
Windows7を含め他のパソコンはネットワークには自動でログインできる設定にしてあるのですがコイツだけはそれができなくなってしまいました。
そのあたりのことについては[第364回]に書いています。
そこが問題であるほかは普通にWindows98SEとして動作しています。
一方の左側の2.5”HDDはSeagate製の500GBです。
こちらにもWindows98SEクローンが入っています。
実はこのSeagateHDDにクローンを作成する前に2.5”SSD(80GB)にクローン作成をしました。
そのことについても[第364回]に書いています。
しばらくはそれ(2.5”SSD)を使っていたのですが魔が差したといいますかつい物の怪の誘いに誘導されてしまって問題なく使っていたSSDの中身を壊してしまいました。
いえ。SSD自体はなんともありません。
Windows98SEとしての中身が駄目になってしまっただけです。
全く余計なことをしてしまいました。
まあしかし。
負け惜しみのようですけれど[第362回]に書きましたようにSSDは長期使用するものとしてはいささか心もとない代物のような気がします。
どうも柔(やわ)な気がしてやっぱりハードなほう(HDD)が安心できそうに思えます。
ということでSSDにしたのと同じ作業をHDDに対して行なって作り上げたのが今回のSeagate製2.5”HDDです。
ところが。
上の方に書きましたようにほぼ中身としては東芝製HDDと同じはずなのにSeagate製のほうはまったく認識すらしてくれません。
クローン作業を行なったWindows7ではちゃんと認識できますしフォルダもファイルの中身も確認できます。
一体全体どういうこっちゃあ。
魑魅魍魎の一斉攻撃を受けたような気分でありました。
↑こんな字は書こうとしたって書けるもんじゃありません。
ひとえにかな漢字変換のなせるワザであります。
もっとも気をつけないととんでもない誤変換をやってくれたりするのですけれど。
本題に戻ります。
こういうときは一旦戦場から離脱するべきであります。
物の怪に正面から挑んだって勝ち目はありませぬ。
後は明日だ。
あしたがあるさ。
で。
一旦諦めて帰宅する道すがら一瞬のひらめきが。
あれ?
Windows98SEって、500GBのHDDをつなげたっけ。

うーん。
東芝の500GBのHDDがなぜアクセスできるのかそこは謎なのですがそれでも確かにおかしなところはありました。
Windows7ではちゃんと4つに分けたパーティションが全部見えるのにWindows98SEではそのうちの半分しか見えません。
そういえばだんだんと思い出してきました。
確かにWindows98SEはアクセスできるハードディスク容量に限界があったはず。
あらためてネットで調べてみたところ64GBまでなんて書いてありました。
えっと。
私の記憶では80GBだったような。
そこはちょいと根拠はあいまいです。
ただ確認してみたところ500GBとか1TBとかというような容量のハードディスクが普通になってきてからもずっとWindows98SEには80GBのハードディスクを使ってきました。
どうやらそういうことのようです。
それならばということで。
色々仕入れたHDDの中に富士通の2.5”HDD(120GB)があったのでそれにWindows98SEのクローンを作成してみました。
120GBですけれど80GBを越えない範囲でパーティションを作成しました。



DISK1が富士通の2.5”HDDです。
Windows7上で作業していますのでドライブ名がD:とE:になっていますがWindows98SEとして起動すればCドライブとDドライブになるはずです。
このように作成したあと、これ(富士通2.5”HDD)をWindows98SEマシンにセットして起動させたところ無事にWindows98SEが立ち上がりました。



Cドライブ、Dドライブとして認識しています。
結局のところ東芝の500GB2.5”HDDがなぜ認識されるのかは謎のままなのですがWindows98SEについてはHDD容量を80GB以下に押さえるというのが正解のようです。
よくよく考えてみるとSeagateの500GB2.5”HDDの場合Windows以前にマザーボードのROMBIOSが認識しなかったわけですから、すると富士通のHDDの120GBを認識したこともはじめにマザーボードBIOSありきということなのかもしれません。
このマシンのマザーボードはGIGABYTEのGA−8VM800Mです。
はて。
こんな古いマザーボードの情報が得られるでしょうか。
おお。
さすがはAIであります。



なるほど。
SATAで接続しているのですけれど。
なんたって古いBIOSですものね。
そのあたりが怪奇現象の原因だったかも。
WDの2.5”HDD(250GB)を接続してみました。



認識してくれました。
おや。
SATAではなくてIDE(ATA)としての接続になっていますね。

Seagateの2.5”HDD(250GB)を接続しました。



これも認識できています。

日立の2.5”HDD(250GB)を接続しました。



これもOKです。

富士通の2.5”HDD(250GB)を接続しました。



OKです。

富士通のの2.5”HDD(120GB)を接続しました。



相性があるようです。
SATA#0ではだめで#1に接続したら認識しました。

問題の東芝の2.5”HDD(500GB)を接続しました。



あれ。
SATA#0でもSATA#1でも認識できません?
でもAdvaqnced BIOS Featuresを選択して。



Hard Disk Boot Priorityの[Press Enter]をクリックしましたら。



こんなところで認識しました。



こちらもSATA#0ではだめで#1に接続したときだけこのようになりました。
念のため他のメーカーの500GBを同じようにしてみましたが全くだめでした。
不思議なことに同時に購入した別の東芝の500GBを接続したのですがそれはやっぱり認識しませんでした。
何かの間違いでこの東芝500GBだけがたまたま認識できるようです。
結論としてGIGABYTEのGA−8VM800Mの場合500GBのHDDの接続は不可で250GBなら接続できるということのようです。
なおBIOSとしてはそのように250GBまでなら認識できますがWindows98SEとしてはおそらくせいぜい80GBぐらいが限界だろうと思います。
まあWindows10やWindows11の時代にあってはいかにも旧時代の物語なのでしょうけれど。
うーん。
技術の進歩が速過ぎて恐いくらいですねえ。
ちょいとついていけませんです。

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